「レント」について

 今年のイースターは、4月17日の日曜日です。キリスト教会では、イースター前の、日曜日を除く40日間を「レント」、または「受難節」と呼んでいます。「レント」は英語の「Lent」をそのまま音訳した言い方で、「四旬節」とも呼ばれます。「受難」とは、主イエス・キリストが十字架によって苦難を引き受けられたことを意味しています。今年は、3月2日の水曜日から、レントが始まります。この日は「灰の水曜日」と呼ばれます。
 
 レントの期間は、主イエス・キリストが荒れ野で断食をされた後、サタンの誘惑を40日受けられたことにちなんで40日間となっていますが、日曜日を除くのは、キリストが復活なさった喜びのお祝いの日が日曜日だからです。
 
 また、レントの最後の1週間は、特別に「受難週」と呼びます。国立教会では、主のご受難をおぼえて、受難週の「聖金曜日」にあたる4月15日(金)の夜に受苦日祈祷会をもちます。その中で聖餐式も行われます。
 
 主イエス・キリストは、私たちのために十字架への道を歩んで下さり、私たちのために苦しみを受けて、ご自分の命まで献げてくださいました。このことをおぼえて、レントの期間を過ごしたいと思います。